NPO法人が中心となり、地域の中で誰もが参加しやすい仕組みを構築している。家庭から出る生ごみを一箇所に集め、生ごみたい肥化施設でたい肥を製造している。たい肥は、成分分析を行い家庭菜園や農家に提供され、栽培された有機野菜は家庭で消費される。交流会や土づくりのイベントを行い、一般家庭、農家の方にも参加いただき、バイオマスに対する理解を深めている。
伊豆市湯ヶ島の天城放牧場では、牛ふん尿や生ごみからバイオガスを取り出し、電気や温水などのエネルギーに変換する実証モデル施設が稼働している。この施設から得られたエネルギーは、場内で利用し、最後に残る消化液は、液肥として場内の牧草の肥料に利用している。固形残さについては、たい肥化して場内外で広域的に有効利用している。
食品関連の企業では、地域社会貢献、循環型社会へ向けた取組として「エコ・リサイクルプロジェクト」を開始している。主力生産工場に設置した乾燥処理施設により、脱水汚泥、動植物性残さ、生ごみを乾燥させ、エコ・プロジェクトセンターにて自社ファームで発生したキノコ廃菌床を混合撹拌し、堆積発酵を行う。約90日後に肥料「Compost Power(コンポスト パワー)」となる。この肥料は、スポーツ施設、契約農家及び社内農園にて利用される。
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